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職業ドライバーが抱えるリスクと万が一に備えた保険

リスクに備えた適切な保険選びの重要性
ドライバーは人手不足が深刻な業界ですが、2024年問題による変革などで働きやすい環境の職場が増えています。
ガソリン価格の高騰で休日のドライブが高コストになっているなか、主に車の運転だけで収入を得られる職業ドライバーに興味を持っている方が多いのではないでしょうか?

 

職業ドライバーに就く場合は、事故など万が一の事態に備えた保険にしっかり加入している環境を選ぶことが大切です。
従業員として働く場合は職場が保険に加入しますが、職業ドライバーをするなら最低限の基礎知識を身につけておきましょう。

 

保険の種類

ナンバープレートを取得して公道を走る全ての車両は自賠責保険に加入しないといけません。
自賠責保険の主な補償内容は対人賠償3,000万円です。

 

死亡事故や後遺症が残る重大な人身事故を起こした場合の賠償金は1億円を超えることがあり、自賠責保険ではカバーできない部分の補償をする任意保険に加入するのが一般的です。

 

ここまでは個人などが所有する乗用車やオートバイにも共通していることで、多くの方が認識していることでしょう。
自賠責保険の詳細や任意保険の種類や仕組みなどについて詳しく知りたい方はコチラの記事をご覧ください。

 

 

職業ドライバーの保険事情

仕事のリスクに応じて様々な保険へ加入しよう-保険事情
職業ドライバーは充実した補償内容で任意保険(自動車保険)へ加入することに加えて、業種やビジネスモデルに応じて様々な保険に加入しないといけません。
たとえばバスやタクシーなど乗客を乗せる旅客ドライバーは乗客傷害保険へ加入していると安心で、荷物を運ぶ場合は貨物保険への加入を求められることが多いです。
さらに運送会社は企業保険に加入するなどして様々なリスクに備えています。

 

勤め先の保険加入状況を要チェック

各種保険へしっかり加入している職場はリスクヘッジができているため、万が一の事故が起こっても業績への影響を最小限に抑えられるため安定性が高いです。
保険への加入内容が不十分な中で重大事故を起こしてしまい、廃業へ追い込まれる中小企業が一定数いるので注意してください。

 

ここまでは勤務先の事業者が加入する保険ですが、職業ドライバーは個人単位でも生命保険などで予期せぬ事態に備えておくことが大切です。

 

増加する交通事故

プロのドライバーも要注意!増加傾向の兆しあり-交通事故
令和5年の交通事故による死者は2,678人で、8年ぶりに前年より増加しました。
交通事故発生件数も16年ぶりに増加しており、交通事故のリスクが高まっています。

 

自動ブレーキなど安全装備の進化で交通事故は減少傾向が続いていましたが、高齢者の事故増加で全体の事故発生件数が増えました。
安全運転を心がけていても重大事故に巻き込まれることがあるほか、自損事故や過失割合が高い方の車両に乗っていたドライバーが死亡してしまうこともあります。

 

職業ドライバーは運転のプロで、未経験から始めても日々の業務で運転スキルが向上していくものです。
しかし、運転時間と走行距離が長い職業ドライバーによる事故は非常に多く、トラックやバスなど大きな車両になるほど重大な事故のリスクが高まります。
車体が軽い乗用車に比べてトラックやバスの自動ブレーキ機能は信頼性が低く、職業ドライバーは重大な交通事故を起こすリスクが高いことを認識しておかないといけません。

 

リスクを認識したうえでドライバーの個人単位でも生命保険に加入しておくなど、万が一に備えておく必要があります。
職業ドライバーは正社員でも稼働日数で収入が大きく変わる給与形態になっていることが多く、怪我や病気で働けなくなった時に備えて収入保障保険へ加入しておくと安心です。

 

お金の問題を丸ごと見直すチャンス

職業ドライバーが加入しておくべき任意保険の選定はある程度専門知識が必要なものの、生命保険に関してはそこまで難しくはありません。
現在は保険の見直しだけでなく、老後の資産運用も含めた「お金にまつわること」を幅広く取り扱っており、全く知識がないという方でも気軽に相談することが出来ます。

 

特に、相談したい場所や時間帯を指定できるサービスが増えているため、運送・配送業のようにまとまった時間が取りにくい仕事に就いている方でも相談しやすいです。
時間の都合で諦めていた方は、保険比較サービスの利用をぜひ検討してみてください。

 

 

職業ドライバーの保険は高い

プラン選びは慎重に!事故で負担が増加する保険料
一般の個人が加入する自動車保険(任意保険)は、走行距離に応じて保険料が割引になる制度があります。
距離別保険料率は通販型保険で導入していることが多く、交通事故は走行距離が多くなるほどリスクが高まります。

 

こうした背景から職業ドライバーの保険料は高額になることが多く、保険料が事業の収益を圧迫して廃業や人員削減に追い込まれるケースも多いです。
個人事業主や会社設立など起業して経営者になろうとしている方は、保険料の目安を認識して事業計画を立ててください。

 

自動車保険に関しては個人向けと同様に等級で保険料が変わり、事故を起こして保険を使うと更新後の保険料が大幅に値上げされます。
事故による損害を保険でカバーできる環境を作るだけではなく、保険料が大幅に上がる事態も想定してリスク管理をしましょう。

 

プラン選びの必要性

専門家への相談が重要~適切な保険加入で負担減|事業者保険
職業ドライバーは保険プラン次第で、事業の収益性と事故を起こした際のリスクが変わります。
事業者向けの各種保険に詳しい専門家に相談して、適切なプランで保険加入することが大切です。

 

実際の現場では適切なプラン選定ができていない事業者や職業ドライバーがたくさんいます。
リスクと保険料が高いからこそ、保険としっかり向き合って適切なカスタマイズを行いましょう。

 

 

最終的には保険の専門家に相談することが必要ですが、まずは職業ドライバーに関連した保険の基礎知識を知ることから始めてみてください。